大宮売神社遺跡(読み)おおみやめじんじやいせき

日本歴史地名大系 「大宮売神社遺跡」の解説

大宮売神社遺跡
おおみやめじんじやいせき

[現在地名]大宮町字周枳

大宮売神社の境内を中心とする。弥生後期を中心とした遺物がほとんどであるが、注目されるのは、祭祀遺跡を裏付ける遺物の出土である。

出土品のおもなものは、多数の弥生式土器(後期)と玉類・石製模造品・鉄刀身などである。このうち石製模造品は四〇余点あり、いずれも青灰色の滑石・蝋石でつくられ、勾玉・円形鏡形品・鏃形品・環状品・管玉・小玉などで、これらが粗製であり、模造品の性格をもっていることが指摘され、宗教的意味を有する遺跡とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 祭器 土器

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