日本歴史地名大系 「大宮川」の解説 大宮川おおみやがわ 京都市:中京区大宮川もと大内裏の外側を南北に通る大宮大路に沿って流れ、内裏内の御溝水(みかわみず)(溝)になった川で、芥(あくた)川ともよばれた。源経信著という「伊勢物語知顕抄」は、「伊勢物語」第六段に出る芥川について、<資料は省略されています>と記している。すなわち、陽明門付近からこの川を内裏内に引入れて、雨露や塵芥を流し出す溝とし、郁芳門からまた外に出したわけで、同書は、「月あかゝりける夜、郁芳門のほとりにたゝずみけるに、あるみさうじより、わかき女の塵をかきあつめてもてきたり、この川に流しける」と、一般に塵芥を流す川であったことを伝えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報