大宮川(読み)おおみやがわ

日本歴史地名大系 「大宮川」の解説

大宮川
おおみやがわ

もと大内裏外側南北に通る大宮大路に沿って流れ、内裏内の御溝水みかわみず(溝)になった川で、あくた川ともよばれた。

源経信著という「伊勢物語知顕抄」は、「伊勢物語」第六段に出る芥川について、

<資料は省略されています>

と記している。すなわち、陽明門付近からこの川を内裏内に引入れて、雨露や塵芥を流し出す溝とし、郁芳門からまた外に出したわけで、同書は、「月あかゝりける夜、郁芳門のほとりにたゝずみけるに、あるみさうじより、わかき女の塵をかきあつめてもてきたり、この川に流しける」と、一般に塵芥を流す川であったことを伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む