大小屋村(読み)おおごやむら

日本歴史地名大系 「大小屋村」の解説

大小屋村
おおごやむら

[現在地名]米沢市大小屋

大平おおだいら村の東に位置し、羽黒はぐろ川上流の山峡の河岸段丘上に立地。同川に沿って板谷いたや街道が通る。戦国時代には上長井のうち。「伊達天正日記」天正一六年(一五八八)五月一四日条によれば、伊達政宗は石川弾正討伐のため米沢を出陣した際、当地に至っており、「大小屋にて小や主御酒上申候」とある。幕府に提出した郷帳では近世末期まで山上やまかみ村に含まれていた。元禄一五年(一七〇二)の米沢領変地帳(市立米沢図書館蔵)には山上村の枝村として村名があげられ、元文四年(一七三九)の「山林台帳」によると三ヵ所の留林があった。


大小屋村
おおごやむら

[現在地名]塩尻市大字大小屋

中山道沿いにあたり、東は堀之内ほりのうち村、西は大門だいもん村、北は桟敷さじき村、南は下西条しもにしじよう村と接する。寛文年間(一六六一―七三)裁許絵図では、中山道からやや南に離れている。古くは西条方面から桟敷五日市場いつかいちばへ通ずる飯田堰いいだせぎ沿いの市道の周辺にあったのが、寛文以後に移転したものであろう。

中世までは塩尻郷東条ひがしじようの一部であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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