大幡神社(読み)おおはたじんじや

日本歴史地名大系 「大幡神社」の解説

大幡神社
おおはたじんじや

[現在地名]相川町大倉

大倉おおくらの集落中央の段丘崖下、村域が一望できる高台に位置する。古くは北端のわしりの傍らにあったという。祭神大幡主命または大股主命ともいわれる。「延喜式」神名帳の賀茂郡二座のうちに「大幡オホハタノ神社」とある。かつては海府かいふ二四ヵ村の総鎮守で、もと県社。「佐渡国寺社境内案内帳」には貞観三年(八六一)創建と伝える。開化天皇の孫大股主命が佐渡へきて当地で戦死したため、その場の石と砂を納めて神体にしたなどの伝承が残る。社人は菊池三太夫家が続け、大倉村の草分菊池一族の地神との考えもある(佐渡相川の歴史)。安政五年(一八五八)の記述とされる由緒書(菊池三太夫家蔵)によると、平家の落人木戸豊左衛門が若狭から小船で逃れ、船玉神に導かれて当地に着いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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