大悲寺(読み)だいひじ

日本歴史地名大系 「大悲寺」の解説

大悲寺
だいひじ

[現在地名]秋田市旭北寺町

旭北寺きよくほくてら町の南端誓願せいがん寺の北にある。臨済宗妙心寺派、普門山と号し、本尊は十一面観音。

元禄五年(一六九二)写の秋田六郡寺院調書(県立秋田図書館蔵)に「開基古四王権現任神託、依将軍惟康公武命、弘安五壬午年建立、土崎湊三ケ寺之内、開山東院和尚、中興開山愚眼和尚」とみえ、松原補陀まつばらほだ寺末の光明こうみよう寺・妙覚みようかく寺と併せ「土崎湊三ケ寺」といわれる。菅江真澄の「水の面影」に「焼山の乾」(北西)とあるから、現在の寺内の焼山てらうちのやけやま地内である。三寺とも古四王権現を鎮守とし、同書に「大悲寺も妙覚寺も久保田隣近うおしならびて、鎮守の御神とて古四王の社を斎くとぞ、いにしへを忘れぬしるしならめ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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