前漢に存在した儒教文献のうち、『礼(れい)』の『記』『孔子三朝記』『曽子(そうし)』などを材料として、85篇(へん)に編纂(へんさん)された書物。『大戴礼記(だたいらいき)』ともいう。39篇のみ現存し、古代の礼関係の貴重な資料を伝える。鄭玄(じょうげん)以来、前漢の戴徳(たいとく)(甥(おい)の戴聖(たいせい)が小戴とよばれるのに対して大戴(だいたい)という)の編とされてきたが、古文学系の資料を含んでいることから、後漢(ごかん)の学風に近いもので、戴徳との関係は疑わしいという説もある。北周の盧辯(ろべん)の注があるが簡略で、清朝(しんちょう)考証学者の注釈、孔広森(こうこうしん)の『大戴礼記補注』、王聘珍(おうへいちん)の『大戴礼記解詁(かいこ)』などが参考になる。
[高橋忠彦]
『新田大作著『大戴礼』(1972・明徳出版社・中国古典新書)』▽『王聘珍著『大戴礼記解詁』(1983・中華書局)』
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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