大明寺教会跡(読み)だいみようじきようかいあと

日本歴史地名大系 「大明寺教会跡」の解説

大明寺教会跡
だいみようじきようかいあと

[現在地名]伊王島町伊王島

大明寺にあったカトリック教会堂。江戸時代当地には三重みえ(現長崎市)黒崎くろさき(現外海町)からのキリシタンが来住して潜伏していたとされ、元治二年(一八六五)大浦おおうら天主堂(現長崎市)でのいわゆる信徒発見に伴い、一〇〇戸中九〇戸が新たに水方を選んで信仰を表明した。幕末より明治維新期にわたる迫害では深堀役人が入って棄教を迫り、キリシタン弾圧は激しいものがあった。なかでも大明寺は沖之島おきのしま村の馬込まごめとともに信徒が多く居住した地で、明治二年(一八六九)高島たかしま炭鉱(現高島町)で苦役を強いられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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