旺文社世界史事典 三訂版 「ゴシック様式」の解説
ゴシック様式
ゴシックようしき
Gothic
この語は,イタリアの芸術家たちがみずからのギリシア・ローマ的なものに対し,「粗野なゴート風」の意で用いた。ロマネスク美術の様式に続いて12世紀半ばに北フランスにおこり,西ヨーロッパに普及した。聖堂建築を中心とし,出入口,窓の尖頭アーチ,屋上の尖塔など軽快な垂直線が特徴とされ,天国へのあこがれを象徴するといわれる。フランスのノートルダム(パリ)・ランス・アミアン・シャルトル,ドイツのケルン,イギリスのカンタベリ・ヨークの聖堂が有名。
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