大木戸村(読み)おおきどむら

日本歴史地名大系 「大木戸村」の解説

大木戸村
おおきどむら

[現在地名]緑区大木戸町・大高町おおたかちよう大野台おおのだい

大椎おおじ村の西にあり、北部を土気とけ往還が通り、村田むらた川が流れる。たち山は古城跡とされ、大門だいもん木戸の脇きどのわきなどの地名がある。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳の山辺やまべ郡内に村名がみえ、高一八六石余。近世初頭から旗本小幡領であったとされ、明暦二年(一六五六)には同氏兄弟の相給となっている(鳰川家文書・木村家文書)


大木戸村
おおきどむら

[現在地名]原町市大木戸・本陣前ほんじんまえ上町かみまち西町にしまち

北東流する水無みずなし川の南岸に位置し、北東は牛越うしごえ村。「奥相志」に「南に広原野馬逐原なり有り。(中略)原の北に野馬防の高堤有り。東西十町ばかり柵門あり、大木戸と曰ふ」とあり、地内にあった苅谷沢かりやさわ(苅屋沢)について「古昔旧君牛越城に在り、毎歳野馬逐有り、仮屋沢に於て野馬駈の神事を行ふ」と記される。寛永一六年(一六三九)牛越村から当村と押釜おしがま村が分村して成立したという(奥相志)正保郷帳では田方七石余・畑方四六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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