大池・小池
おおいけ・こいけ
塔ヶ崎と花ヶ崎の北方山中にあり、用水源として重要で、鳥猟も行われ、明治以降は養鯉も行われ、近年は観光地として知られる。自然の池に人工の手が加えられたものと思われ、大池湖畔にある「大池溜水利組合記念碑」によれば、大池・小池の起源は永享年間(一四二九―四一)というが、この時期から利用が始まったのかは不明。天保一二年(一八四一)の書上(磯貝氏文書)によれば大池は長六四〇間余・横二五〇間余・高三間・馬踏二間・敷一二間の堤長二〇〇間、用水組合村は塔ヶ崎・石神・石神古川新田・花ヶ崎・森本・仁野分・片津・日根津の八村で、小池は長三八〇間余・横一三〇間余・高九尺・馬踏六尺・敷六間の堤長一八〇間、用水組合村は石神・並木新田・塔ヶ崎・花ヶ崎・川原新田の五ヵ村であった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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