大河ドラマ(読み)タイガドラマ

デジタル大辞泉 「大河ドラマ」の意味・読み・例文・類語

たいが‐ドラマ【大河ドラマ】

テレビなどで長期間連続して放送される、スケールの大きなドラマ歴史上人物事件などを題材にするものが多い。また特に、日本放送協会が昭和38年(1963)から放映しているテレビドラマのシリーズのこと。

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精選版 日本国語大辞典 「大河ドラマ」の意味・読み・例文・類語

たいが‐ドラマ【大河ドラマ】

  1. 〘 名詞 〙 ( ドラマは[英語] drama ) テレビなどで長期間連続して放送されるスケールの大きなドラマ。歴史物や人物の一代記などを素材にするものが多い。
    1. [初出の実例]「視聴者参加の大河ドラマか」(出典:罠のある季節(1965)〈梶山季之〉牝狐の罠)

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知恵蔵 「大河ドラマ」の解説

大河ドラマ

NHKが放映している歴史長編ドラマシリーズ。原則として1月から12月までを1サイクルとして1年に1作、日曜夜8時から放送している。第1作は1963年の「花の生涯」で、2011年の「江~姫たちの戦国~」が50作目に当たる。
主に歴史上の人物や事件を描き、徳川家康大石内蔵助源義経のように、主人公として複数回取り上げられている人物もいる。50作のうち、戦国時代から安土桃山時代にかけて時代設定された作品が最も多い18作、次いで幕末から明治初期にかけてが11作ある他、平安中期や太平洋戦争期を描いた作品もある。第6作「竜馬がゆく」(1968年)までが白黒、第7作「天と地と」(69年)からカラー作品になり、第39作「葵 徳川三代」(2000年)からは全編ハイビジョン制作となった。
大河ドラマ史上最高の平均世帯視聴率を記録したのは、主人公の伊達政宗渡辺謙が演じた第25作「独眼竜政宗」(1987年)の39.7%。2000年代になって平均視聴率は20%前後になっていたが、薩摩藩から徳川13代将軍家定の正室となった女性の波乱の生涯を描いた「篤姫」(08年)が24.5%の高視聴率を上げて話題になった(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。ドラマゆかりの地には大勢の観光客が訪れるなどの経済効果があり、坂本龍馬の生涯を描いた「龍馬伝」が放映された10年は、高知や長崎がブームに沸いた。

(原田英美  ライター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大河ドラマの言及

【時代劇映画】より

…こうして60年代末には,観客人口の激減が示す映画産業の衰弱の中,製作費のかかる時代劇は少数の例外的作品のみになった。
[テレビへの移行]
 〈時代劇王国〉東映がやくざ映画路線に切り換えた1963年,NHKテレビの大河ドラマの第1弾《花の生涯》が人気を集め,フジテレビの《三匹の侍》シリーズがヒット。次いでNHK大河ドラマが64年《赤穂浪士》,65年《太閤記》,66年《源義経》と続いて,時代劇のもっていたロマン性を映画からテレビへ移し変え,黒沢明監督《用心棒》《椿三十郎》の影響を受けた《三匹の侍》がはでな立回りの魅力を,やはり映画からテレビへ移したことは,じつに象徴的なことである。…

※「大河ドラマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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