大炊道場跡(読み)おおいどうじようあと

日本歴史地名大系 「大炊道場跡」の解説

大炊道場跡
おおいどうじようあと

寺号を聞名もんみよう寺と称し、時宗遊行派の道場であった。貞享二年(一六八五)刊の「京羽二重」はその場所を「京極ゑひす川」と記す。「山城名勝志」は京極きようごく春日かすが南とするが、貞享三年の京大絵図は現京都市中京区行願寺門前ぎようがんじもんぜん町辺りに描く。大炊道場は、もと大炊御門大路北、室町むろまち西(現中京区)にあって、今に道場町の町名を残す。この地は光孝天皇小松こまつ殿跡と伝え、道場内に光孝天皇の位牌石塔などがあった(臥雲日件録・京童跡追)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android