大用(読み)タイヨウ

デジタル大辞泉 「大用」の意味・読み・例文・類語

たい‐よう【大用】

大きな作用。大事な働き。
大きな効用効果
「いよいよ道をあがめて、年来の功を積むを、能をる―とするなり」〈花鏡

だい‐よう【大用】

大便
小用と違うて、―は工面が悪い」〈続鳩翁道話・三〉
たいよう(大用)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大用」の意味・読み・例文・類語

たい‐よう【大用】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな作用。大切なはたらき。また、重大な事や用件。だいゆう。
    1. [初出の実例]「大用にめんし候て、代官職にて知行すへきよし」(出典:山城西明寺文書‐(年月日未詳)(1334‐36)浄宝上人書状)
    2. [その他の文献]〔荘子‐人間世〕
  3. 大きな効用、効果。
    1. [初出の実例]「その家々に秘事と申すは、秘するによりてたいようあるが故なり」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)七)
    2. 「米国の学士『モールス』氏の器械、大用を著しぬ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

だい‐よう【大用】

  1. 〘 名詞 〙 大便。
    1. [初出の実例]「大用秘結すれば腰がはるとかや」(出典:俳諧・類船集(1676)波)

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