伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、筑紫(つくし)(九州)の阿波岐原(あわぎはら)で禊祓(みそぎはらい)をしたときに、八十禍津日神(やそまがつひのかみ)とともに汚垢(おこう)から化生(けしょう)した神(『古事記』)。『日本書紀』の一書では、八十禍津日神一神のみになっている。「禍(わざわい)」は、災禍、邪曲(じゃきょく)、穢(けがれ)など、すべてのよくないことをいう。「御門祭(みかどほがい)」(古代、皇居の門に入ってくる邪神を祓うために行われた祭事)の祝詞(のりと)に、四方八方から荒びながら押し寄せてくる天のまがつひの神とあるように、悪事を発生させるすべての根源的なものを神格化したものである。そこで、この禍を直すものとして、神直毘神(かむなおびのかみ)、大直毘神(おおなおびのかみ)が出現してくる。
[守屋俊彦]
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...