日本歴史地名大系 「大竜遺跡」の解説 大竜遺跡だいりゆういせき 鹿児島県:鹿児島市鹿児島城下上方限上竜尾町大竜遺跡[現在地名]鹿児島市大竜町稲荷(いなり)川右岸、上町(かんまち)台地とよばれる低台地のほぼ中央、標高約一〇メートルに立地。縄文時代前期から晩期、古墳時代、近世以降の複合遺跡で、昭和五二年(一九七七)から発掘調査が行われている。遺構は縄文時代後期の炉跡や甕棺、古墳時代の住居跡など多数が確認されている。当地には一六世紀中葉から一七世紀初頭には島津氏の居城内(うち)城があり、慶長一六年(一六一一)には大竜寺が建てられ、明治二年(一八六九)まで存続した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報