大筆(読み)タイヒツ

デジタル大辞泉 「大筆」の意味・読み・例文・類語

たい‐ひつ【大筆】

大きな筆。
筆跡詩文などのすぐれたもの。また、それらを書く能力
紫女の―をもてするというとも」〈逍遥小説神髄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大筆」の意味・読み・例文・類語

たい‐ひつ【大筆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな筆。
    1. [初出の実例]「梅千代墨すり大筆を染め」(出典:浮世草子・鬼一法眼虎の巻(1733)三)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王珣伝〕
  3. 立派な筆跡や詩文。また、そのうでまえ。
    1. [初出の実例]「隠元木菴雲なり風なり 大筆に染させらるる西の海」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一三)
    2. [その他の文献]〔文同‐送張宗益工部知相州詩〕

おお‐ふでおほ‥【大筆】

  1. 〘 名詞 〙 大字を書くのに用いる大きな筆。⇔小筆。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大筆」の読み・字形・画数・意味

【大筆】たいひつ

貴筆。

字通「大」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android