大西克知(読み)オオニシ ヨシアキラ

20世紀日本人名事典 「大西克知」の解説

大西 克知
オオニシ ヨシアキラ

明治〜昭和期の眼科学者 九州帝国大学名誉教授



生年
元治2年1月6日(1865年)

没年
昭和7(1932)年9月17日

出生地
伊予国松山(愛媛県)

学歴〔年〕
東京大学医科大学卒

学位〔年〕
医学博士〔明治32年〕

経歴
愛知県士族・大西克育の二男に生まれ、明治8年分家を成す。14年東京大学医科大学に入学、17年東京大学予備門で学び、18年ドイツに留学、19年ハルレ大学に入学し理科医学を修め、21年チュービンゲン大学に転じ眼科学を研究する。23年帰国し三高教授となるが、28年退官し東京で開業。38年京都帝国大学福岡医科大学(のちの九州帝大)教授となり眼科学教室を創設、同大付属病院長を兼任した。大正9年欧米各国に出張する。15年定年退官し名誉教授となった。この間、明治28年日本眼科学会創立参画、また独力で「日本眼科学雑誌」を発行したほか、点字や眼科医療機器の改良にも尽力するなど眼科学界の発展に大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大西克知」の解説

大西克知 おおにし-よしあきら

1865-1932 明治-昭和時代前期の眼科学者。
元治(げんじ)2年1月6日生まれ。東京大学予備門でまなび,明治19年ドイツに留学。三高教授をへて38年京都帝大福岡医科大学(のち九州帝大)教授。日本眼科学会の創立に参加し,眼科医療器機の改良につくした。昭和7年9月17日死去。68歳。伊予(いよ)(愛媛県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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