大論(読み)たいろん

精選版 日本国語大辞典 「大論」の意味・読み・例文・類語

たい‐ろん【大論】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大いに論じること。〔文明本節用集(室町中)〕 〔欧陽脩‐鎮陽読書詩〕
  3. 高遠で雄大な議論。また、高邁宏大な理論。
    1. [初出の実例]「鉅文瑰章独歩才、大論高談出情度」(出典:東帰集(1364頃)用前韻酬見重和)
    2. [その他の文献]〔申鑒‐雑言下〕

だい‐ろん【大論】

  1. だいちどろん(大智度論)」の略。
    1. [初出の実例]「昔の忍辱仙人と云は今の尺迦如来也。大論に見たり」(出典:観智院本三宝絵(984)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大論」の読み・字形・画数・意味

【大論】たいろん

高論。〔申鑒、雑言下〕大論を聞かざれば、則ち志弘からず。至言を聽かざれば、則ち心固からず。を上世に思ひ、仲尼中古に瞻(み)る。

字通「大」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android