高論(読み)コウロン

デジタル大辞泉 「高論」の意味・読み・例文・類語

こう‐ろん〔カウ‐〕【高論】

すぐれた議論。りっぱな意見。「高論卓説」
他人を敬って、その意見や議論をいう語。「御高論を承る」
[類語]名論卓論正論至論

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精選版 日本国語大辞典 「高論」の意味・読み・例文・類語

こう‐ろんカウ‥【高論】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すぐれた議論。りっぱな意見。
    1. [初出の実例]「今行新法時分なれば、苟も高論なれば世に不用ほどに、論を卑して随時と云ぞ」(出典四河入海(17C前)一七)
    2. 「蓋し高論正理は以て当時の人心を動かすに足らず」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二)
    3. [その他の文献]〔荘子‐刻意〕
  3. 相手を敬って、その議論、意見をいう語。
    1. [初出の実例]「先生の高論よしといへども、中々貴公の耳には落申まじ」(出典:俳諧・遅八刻(1771))
    2. [その他の文献]〔江総‐劉生詩〕
  4. ( ━する ) 非現実的な深遠すぎる議論をすること。理屈だけの論。
    1. [初出の実例]「学者必自恥其道之卑近、敢為高論奇行以高世」(出典:童子問(1707)二四)
  5. ( ━する ) 高い声で論じること。
    1. [初出の実例]「或者は罎詰の酒を傾けて高論(カウロン)し、或者煙草をくゆらして談笑して居る」(出典:空知川岸辺(1902)〈国木田独歩〉一)

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普及版 字通 「高論」の読み・字形・画数・意味

【高論】こう(かう)ろん

立派な論。〔史記、張釈之伝〕釋之(せきし)し畢(をは)り、因りて(すす)みて宜の事を言ふ。曰く、之れを(ひく)くせよ。甚だしく高論すること毋(なか)れ。今、施行すべからしめよと。

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