大鉢村(読み)おおばちむら

日本歴史地名大系 「大鉢村」の解説

大鉢村
おおばちむら

[現在地名]大江町大鉢

月布つきぬの川支流入間いりま沢の上流にあり、山地に囲まれる。南は月布村、西は小柳こやなぎ村。山間地にあるが平坦面はかなり広く、北の大鉢と南の久保くぼの二集落からなる。久保の森谷家は系図によると延元二年(一三三七)よりここに居住したといい、享保一四年(一七二九)庚申塔がある。寒河江さがえ川流域の小山こやま村・入間村(現西川町)などへの通路にあたり、つながりが深い。最上氏領から元和八年(一六二二)左沢藩領、寛永八年(一六三一)幕府領庄内藩預地、翌九年庄内藩領、慶安二年(一六四九)松山藩領となる。天明五年(一七八五)から三年間幕府領となったが、同八年再び松山藩領となり幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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