屋根の裏側にあり、屋根の小屋組のすきまを利用してつくられた部屋。物置やアパートの安い居室として使われる。下方は天井により区画されている。建物は木造や鉄骨造の場合が多い。草葺(ぶ)き民家の場合は、地方によって「つし」(全国的)、「あま」(飛騨(ひだ)、北陸)、「たな」(東京三多摩)などの呼称があり、物置、蚕室などに利用する。瓦(かわら)葺き屋根の場合は、和小屋のままでは利用しがたく、「小屋裏」と称される。まれに登り梁(はり)構造などとして、使用人の居室、物置として利用する例もある。採光や通風に限りがあるので、用途に応じて照明や換気のための設備を取り付ける必要がある。天井に設けられた簡易扉から、梯子(はしご)または可動式階段を伝わって出入りする。独立性が非常に高いので、プライバシーを重んじる現代の人々に見直される傾向にある。
なお、古典建築において軒蛇腹(コーニス)上に装飾などのためにつくられた壁の部分(中二階にあたる)をアティックatticといい、のちに屋根裏部屋もアティックとよぶようになった。
[中村 仁]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...