大関将一(読み)オオゼキ マサカズ

20世紀日本人名事典 「大関将一」の解説

大関 将一
オオゼキ マサカズ

昭和期の哲学者,論理学者 大阪教育大学名誉教授



生年
明治35(1902)年11月18日

没年
昭和45(1970)年3月10日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝大文学部哲学科〔大正15年〕卒

経歴
昭和2〜9年東京高等師範学校講師、上智大学教授となり、ドイツ語、論理学を講じた。16年京城帝大予科教授。戦後第六高等学校教授となったが、戦時中の著書「日本学」のため教職追放。27年大阪学芸大学(大阪教育大)教授となり、43年退職、名誉教授。その後金蘭女子短期大学講師を務めた。新カント派の哲学からヘーゲル論理学、近世論理学史、論理学の体系的研究を進め、記号論理学の移植研究開拓者の1人となった。戦後は倫理学道徳教育について研究を進めた。著書に「現象学概説」「近世西洋論理学史」「論理学綱要」「学問方法論」「記号論理学教本」「自然の倫理学」「自然の現象学」などがあり、訳書ミル論理学体系」(全6巻)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大関将一」の解説

大関将一 おおぜき-まさかず

1902-1970 昭和時代の哲学者。
明治35年11月18日生まれ。上智大,京城帝大予科教授などをへて,昭和27年大阪学芸大(現大阪教育大)教授。倫理学や道徳教育を研究,「近世西洋論理学史」「倫理学―自然の倫理学」などをあらわした。昭和45年3月10日死去。67歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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