天の磐船(読み)あまのいわふね

精選版 日本国語大辞典 「天の磐船」の意味・読み・例文・類語

あまの【天の】 磐船(いわふね)

  1. 空中を飛行する堅固な船。「日本書紀」では、高天原から下界に降りる際に用いた船として伝えている。
    1. [初出の実例]「天磐船(あまのいはふね)に乗りて飛び降る者有りといひき」(出典:日本書紀(720)神武天皇即位前甲寅年)
    2. 「そらみつに阿麻能伊婆布然(アマノイハフネ)くだししはひじりの御代を渡すとてなり〈藤原忠紀〉」(出典:日本紀竟宴和歌‐延喜六年(906))
  2. 天の川にあるという想像上の船。
    1. [初出の実例]「彦星のあまの岩ふねふなでして今夜(こよひ)や磯にいそ枕する〈藤原顕仲〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android