そらみつ

精選版 日本国語大辞典 「そらみつ」の意味・読み・例文・類語

そら‐みつ

国名大和(やまと)」にかかる。語義、かかりかた未詳
古事記(712)下・歌謡「かくの如 名に負(お)はむと 蘇良美都(ソラミツ) 大和の国を 蜻蛉島(あきづしま)とふ」
万葉(8C後)一・一「虚見津(そらみつ) 大和の国は おしなべて 吾こそ居れ しきなべて 吾こそいませ」
[語誌](1)中古以降の和歌では、字足らずを忌避したので、四字の枕詞そらみつ」は継承されなかった。復活するのは近世の国学系の歌人が万葉修辞を模倣してからである。
(2)語義およびかかり方については、(イ)空にそそり立ち満つ山の意からとする説、(ロ)「空御津」の意で大和は饒速日命が天磐船で空から降った津(港)であるからとする説、など諸説あるが、いずれも確実ではない。

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デジタル大辞泉 「そらみつ」の意味・読み・例文・類語

そら‐みつ

[枕]大和やまと」にかかる。語義・かかり方未詳。→そらにみつ
「―大和の国はおしなべて我こそ居れ」〈・一〉

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デジタル大辞泉プラス 「そらみつ」の解説

そらみつ

奈良県生駒市のゴールデンラビットビールが企画・販売するクラフトビール銘柄。チェコ産の高級ファインアロマホップを使用したピルスナー名称の「そらみつ」は「大和」にかかる枕詞。

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