天塩線(読み)てしおせん

日本歴史地名大系 「天塩線」の解説

天塩線
てしおせん

旭川稚内を結ぶ予定で計画された国有鉄道線路。現JR北海道の宗谷線の前身。路線名としては、明治三〇年(一八九七)から大正元年(一九一二)までの旭川と音威子府おといねつぷ(現音威子府村)間と、大正一五年から昭和五年(一九三〇)までの音威子府と稚内間が天塩線とされる。大正五年から同一五年までの音威子府から日本海側に向かう天塩線の延長工事中の漸定開通区間は、天塩南線(筬島から問寒別まで)と天塩北線(抜海から兜沼まで)とよばれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の天塩線の言及

【宗谷本線】より

…1989年廃止)をとることとし,22年11月に稚内まで開通した。一方,現在の宗谷本線の音威子府~幌延(ほろのべ)~稚内間は26年9月天塩(てしお)線として全通したが,稚内への連絡には頓別ルートに比べ約35km短縮となるなど有利な面が多く,30年4月幌延ルートを宗谷本線とした。1923年国の北方開発政策から開設された稚内~大泊(おおどまり)間の樺太航路との連絡鉄道として隆盛をきわめたが,現在その面影はない。…

※「天塩線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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