天山県立自然公園(読み)てんざんけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天山県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

天山県立自然公園
てんざんけんりつしぜんこうえん

佐賀県中部,天山山地の主峰天山 (1046m) を中心とする自然公園。面積 49.30km2。 1970年指定。天山および西の作礼山 (887m) と見帰の滝,東の彦岳 (845m) と山麓の清水の滝を含む。天山は秀麗山容で,肥前アルプスとも呼ばれ,頂上に南北朝の動乱期に自刃した南朝方の阿蘇惟直供養塔がある。南斜面の天山神社まで自動車道がつくられ,小城市晴気,多久市岸川が登山口。作礼山は山頂に海神彦山権現を分祠した作礼権現社,キャンプ場があり,見帰の滝はその西麓にある。作礼山の登山口は唐津市牧瀬。天山から東へ尾根づたいに市ノ川峠を経て彦岳に達し,そのふもとの清水の滝,観音堂にいたるルートもある。山麓一帯はミカン園が多い。

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