ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーラル3世」の意味・わかりやすい解説
ハーラル3世
ハーラルさんせい
Harald III, Hårdrådi
[没]1066.9.25. スタンフォードブリッジ
ノルウェー王 (在位 1046~66) 。オーラフ2世の異母弟。オーラフ敗死後ロシアのヤロスラフのもとへ亡命 (30) ,ビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルへ渡りバラング隊 (北ヨーロッパ人から成る皇帝親衛隊) の長となった。ノルウェーへ帰り (45) ,マグヌス1世 (善王) と共同統治。デーン人との戦いにマグヌスが戦死し,単独のノルウェー王となった (47) 。イングランドの王位継承問題に介入,大軍をもってノーサンブリアに侵入したが,イングランド王ハロルド2世と戦ってスタンフォードブリッジで撃破され敗死。敵に対する無慈悲な扱いによって「苛政王」と呼ばれた。
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