天正通宝(読み)てんしょうつうほう

山川 日本史小辞典 改訂新版 「天正通宝」の解説

天正通宝
てんしょうつうほう

1587年(天正15)に豊臣秀吉の命によって鋳造された軍功賞賜用の銭。金銭銀銭の2種があり,銀銭には銭文(せんぶん)に大小2体の区別がある。この銭の発行によって,日本年号を銭文に用いることが再開された。この頃同じく軍功賞賜用に鋳造された銭に,永楽通宝金銭・銀銭がある。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天正通宝」の意味・わかりやすい解説

天正通宝
てんしょうつうほう

銭貨一種。天正 15 (1587) 年豊臣秀吉が銀,銅でそれぞれ鋳造した。銀銭は径7分5厘強,銅銭は径8分。天正年間 (73~92) に鋳ったので天正通宝の名がある。

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