天漢(読み)てんかん

精選版 日本国語大辞典 「天漢」の意味・読み・例文・類語

てん‐かん【天漢】

〘名〙 あまのがわ銀河天河(てんが)
※凌雲集(814)秋夜途中聞笙〈菅原清公〉「皇城陌上槐風隶、天漢波間桂月明」
海道記(1223頃)蒲原より木瀬川「此峯は天漢の中に冲(ひいり)人衆の外に見ゆ」 〔魏文帝‐雑詩

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デジタル大辞泉 「天漢」の意味・読み・例文・類語

てん‐かん【天漢】

あまのがわ。銀河。銀漢

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普及版 字通 「天漢」の読み・字形・画数・意味

【天漢】てんかん

天の川。〔詩、小雅大東〕維(こ)れ天にはり 監(み)れば亦た光り 跂(き)たる(三角形に傾く)彼の女 日に七襄(しちじやう)(七たび移動)す

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世界大百科事典内の天漢の言及

【天の川】より

…銀河系宇宙の星の渦巻の縁辺が,天上を流れる川のように見えるための名。《万葉集》の七夕歌には〈天河,天漢〉の文字をあて,《和名抄》に〈天河,天漢,銀河,阿万之加八〉とあるのも,主として漢名を伝えたもので,古代中国では,天の川を漢水の気が天にのぼってなったと考え,〈銀漢〉または〈河漢〉とも呼んでいた。しかし,日本でもおそらく古くからこれを天上の川とみていたものであろう。…

※「天漢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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