天災は忘れたころにやって来る(読み)てんさいはわすれたころにやってくる

ことわざを知る辞典 の解説

天災は忘れたころにやって来る

台風や地震・津波など自然の災害は、その被害の恐ろしさを忘れたころにふたたび起こる。天災にはふだんから油断せず、備えておかなければいけない。

[使用例] 天災は忘れた時に来る、というのも本当だが、災難は欲しない時に来る、というのも本当だよ[豊島与志雄*失われた半身|1949]

[解説] 物理学者中谷宇吉郎が、一九四〇年九月一日の新聞のコラムで、恩師寺田寅彦のことばとして紹介したものですが、寺田の著述には見当たりません。しかし、寺田は同じ趣旨のことを日ごろから述べていたといわれます。なお、高知市にある寺田邸址の碑文には「天災は忘れられたる頃来る」と刻まれています。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

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