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中谷宇吉郎 なかや うきちろう

美術人名辞典の解説

中谷宇吉郎

物理学者・随筆家。石川県生。東大卒。寺田寅彦師事する。北大教授・プリンストン高級科学研究所教授・国際雪氷協会副委員長等を歴任。学士院賞受賞。昭和37年(1962)歿、61才。

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デジタル大辞泉の解説

なかや‐うきちろう〔‐ウキチラウ〕【中谷宇吉郎】

[1900~1962]物理学者・随筆家。石川の生まれ。北大教授。寺田寅彦に師事。雪の結晶を研究し、人工雪の製作に成功。雪氷学を開拓。著「雪の研究」「冬の華」など。

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百科事典マイペディアの解説

中谷宇吉郎【なかやうきちろう】

物理学者。石川県生れ。1925年東大物理学科卒業,欧米に留学後,1930年北海道大助教授,1932年教授。低温物理学の権威で,初めて人工雪の生成に成功,雪の結晶形と温度・過飽和度の関係を表す《中谷の図表》を作り,1941年学士院賞。
→関連項目雪(気象)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

中谷宇吉郎 なかや-うきちろう

1900-1962 大正-昭和時代の物理学者,随筆家。
明治33年7月4日生まれ。理化学研究所寺田寅彦(とらひこ)研究室員をへて,昭和7年北海道帝大教授。11年世界ではじめて人工雪の製作に成功。また,雪のさまざまな結晶形ができる条件をあきらかにした中谷ダイヤグラムを発表し,16年学士院賞。随筆家としても知られる。昭和37年4月11日死去。61歳。石川県出身。東京帝大卒。著作に「冬の華」「雪」「Snow Crystals―natural and artificial」など。
格言など】雪は天から送られた手紙である

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世界大百科事典 第2版の解説

なかやうきちろう【中谷宇吉郎】

1900‐62(明治33‐昭和37)
雪氷物理学者,随筆家。石川県生れ。第四高等学校(金沢)卒業後,1922年東京帝国大学入学。東京帝国大学在学中,および卒業後に理化学研究所に勤務中,寺田寅彦の指導のもとに,電気火花などの実験物理研究に従事した。この間,独特な科学眼をもって多彩な研究活動を進める寺田から大きな影響を受けた。28年から2年間文部省留学生として英国キングズ・カレッジで軟X線の研究を進めた後,30年帰国。北海道帝国大学理学部助教授として札幌へ移った。

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大辞林 第三版の解説

なかやうきちろう【中谷宇吉郎】

1900~1962) 物理学者。石川県生まれ。東大卒。北大教授。雪の結晶の研究、人工雪の創成など雪氷学の開拓者として知られる。随筆もよくした。著「雪の結晶」「冬の華」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中谷宇吉郎
なかやうきちろう

[生]1900.7.4. 石川,片山津
[没]1962.4.11. 東京
物理学者,随筆家。第四高等学校を経て 1925年東京大学物理学科卒業。在学中から寺田寅彦の影響で随筆を発表,物理学,随筆ともに寅彦の継承者となった。雪,雷の研究に優れた業績を残し,理化学研究所員,北海道大学教授,低温科学研究所所長などを歴任。著書『雪の結晶の研究』 (1954) ,科学随筆『冬の華』 (1938) ,『続冬の華』 (1940) など。 1941年雪の研究に対し,帝国学士院賞授与。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中谷宇吉郎
なかやうきちろう
(1900―1962)

物理学者。明治33年7月4日、石川県片山津に生まれる。旧制第四高等学校から東京帝国大学物理学科に進み、寺田寅彦(とらひこ)に師事し1925年(大正14)卒業。1928年(昭和3)イギリスに留学し、ロンドンのキングズ・カレッジで長波長X線の研究に従事、1930年帰国して北海道大学助教授、留学中の業績により理学博士の学位(京大)を受ける。1932年教授となり、このころから雪の結晶の研究を始め、1936年には人工雪の製作に成功した。1941年には雪の結晶の研究に対し日本学士院賞が与えられたが、結晶形と成長条件との関係を示した中谷ダイヤグラムは、「雪は天から送られた手紙である」のことばとともに有名である。第二次世界大戦中は着氷、永久凍土、霧消しの研究、戦後は農業物理の一時期を経て、晩年は氷の単結晶の研究のためアメリカ、グリーンランドにまで出かけた。随筆家としても優れ『冬の華』をはじめ多数の著書がある。昭和37年4月11日、骨髄癌(がん)のため死去した。[小林禎作・前野紀一]
『『中谷宇吉郎随筆選集』全3冊(1966・朝日新聞社) ▽『中谷宇吉郎集』全8巻(2000~2001・岩波書店) ▽中谷宇吉郎著『雪』(岩波文庫) ▽樋口敬二編『中谷宇吉郎随筆集』(岩波文庫) ▽中谷宇吉郎著『雷』(岩波新書) ▽東晃著『雪と氷の科学者・中谷宇吉郎』(1997・北海道大学図書刊行会)』

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世界大百科事典内の中谷宇吉郎の言及

【雪】より

…落下速度は,直径1cmで0.8m/s,3~4cmで0.4m/s程度である。
[雪の結晶形を決めるもの――中谷ダイヤグラム]
 1935年北海道大学の中谷宇吉郎は低温実験室内で雪の結晶を人工的に作ることに初めて成功し,つづいて,雪の結晶形はそれが成長するときの大気の温度と水蒸気が補給される度合(過飽和度)で決まることを見いだした(雪の結晶が成長する雲内部の湿度は100%(飽和状態)を超える。この状態を過飽和状態といい,その度合を過飽和度で表す。…

※「中谷宇吉郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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