天神沢遺跡(読み)てんじんざわいせき

日本歴史地名大系 「天神沢遺跡」の解説

天神沢遺跡
てんじんざわいせき

[現在地名]鹿島町江垂 天神沢

阿武隈高地東縁より東に延びた丘陵頂部に立地する遺跡。丘陵の北側を真野まの川が東流する。弥生時代中期後葉の遺跡で、弥生時代の石器を大量に出土したことで知られる。これらの石器は石包丁・太形蛤刃磨製石斧・扁平片刃石斧・石鑿・打製石鏃石匙・石槍・石鏃・凹石・管玉などで、土器は桝形囲式や天王山式のものもわずかに認められるが、桜井式土器が主体で、ほかに土製紡錘車も出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android