天神河内第一遺跡(読み)てんじんかわうちだいいちいせき

日本歴史地名大系 「天神河内第一遺跡」の解説

天神河内第一遺跡
てんじんかわうちだいいちいせき

[現在地名]田野町 天神河内

宮崎平野と都城盆地の間には天然の障壁ともいえる青井あおい岳がそびえ、ここが古くから勢力圏あるいは文化圏の境界となってきた。遺跡はこの付近を流れるさかい川右岸の河岸段丘上に立地する。昭和六三年(一九八八)から平成二年(一九九〇)までに実施された発掘調査により、縄文時代から近世に及ぶ遺跡の内容が明らかにされた。縄文時代に関してはアカホヤ層の下位、アカホヤ層と御池ボラ層の間、御池ボラ層上位という三層の文化層が確認され、出土土器をみるとそれぞれ早期、前期―後期前葉、後期前葉(御池ボラ層降下後)晩期に属するようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android