20世紀日本人名事典 「天竜三郎」の解説
天竜 三郎
テンリュウ サブロウ
- 生年
- 明治36(1903)年11月1日
- 没年
- 平成1(1989)年8月20日
- 出生地
- 静岡県浜名郡神久呂村大久保(現・浜松市大久保町)
- 本名
- 和久田 三郎
- 学歴〔年〕
- 高小卒,川手工手学校電気科中退
- 経歴
- 出羽海部屋に入り、大正9年春場所初土俵。昭和3年5月入幕、5年5月関脇に昇進。美男力士で角界随一の理論家として知られた。7年1月日本相撲協会に対して運営の近代化を要求して東京・大井町の中華料理屋・春秋園にたてこもり、ストライキをうつ(春秋園事件)。これには大関・大の里をはじめ、40人近くの関取が従ったが、決裂。新興力士団を結成し、大日本関西相撲協会を作って興行をうったが、協会の圧力と引き抜きのため12年解散した。13年満州にわたって張総理秘書などをつとめ、戦後帰国。27年からTBSの相撲解説者を務めた。著書に「相撲一路」「相撲風雲録」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報