天竹村(読み)てんぢくむら

日本歴史地名大系 「天竹村」の解説

天竹村
てんぢくむら

[現在地名]西尾市天竹町

市の南に位置、矢作古やはぎふる川の右岸にあり、吉良きら(現幡豆郡吉良町)に対する。北は鎌谷かまや村に接し、東は矢作古川をもって横須賀よこすか(現吉良町)に境し、南は横手よこて村、西は斎藤さいとう村に隣する。村名については、綿の実を積んだ天竺船の漂着したところから生れ、天竺から天竹に変わるという。「三河堤」には天竺、元和六年(一六二〇)の三河国郷帳に天竹と記す。「類聚国史」巻一一九に、次のようにみえる。

<資料は省略されています>

この天竺人の伝えた綿種が、後世木綿と同一であるかどうかには異説があるが、鎌倉時代には絶えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android