四字熟語を知る辞典 「天網恢恢」の解説
天網恢恢
[使用例]
[使用例]
[使用例] だが、生物を掌握している自然が、私だけに特権を与える
[解説] 中国・戦国時代の「老子」に出てくることばです。原典での言い方は「天網恢恢、
天の道理には誰も逆らうことができません。天は、人と争うことなく勝ち、何も言わずに人に答えを示し、「こうせよ」と命じなくても人に行動させます。
天の網は大まか(=恢恢)で粗い(=疎)ように見えますが、悪者をのがしません。これが「天網恢恢疎にして漏らさず」、略して「天網恢恢」です。
「天網恢恢」では、「天の網は大まかだ」と反対の意味になってしまう、と言う人がいます。でも、略した部分の意味がわかっていれば問題ありません。「三十六計」など、大事な部分が省略される成句はしばしばあります。
例文の[坊っちゃん]のせりふは、主人公たちが、教頭の女遊びの現場を押さえようと見張る場面で出てきます。「天の網が粗いために、もし悪い教頭を逃してしまったら困る」と、成句をもじって、しゃれた使い方をしています。
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