太上(読み)タイジョウ

精選版 日本国語大辞典 「太上」の意味・読み・例文・類語

たい‐じょう‥ジャウ【太上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 最もすぐれたもの。至上のもの。きわめてよいもの。最良。
    1. [初出の実例]「大上好生の心を心として仁恕博愛を徳とする仁術を学ぶ医生として」(出典:談義本・世間万病回春(1771)四)
    2. [その他の文献]〔大戴礼‐曾子立事〕
  3. 天子の尊称。
    1. [初出の実例]「尊号為太上天皇者〈略〉太上至尊号也」(出典康富記‐文安五年(1448)二月二二日)
    2. [その他の文献]〔荀子‐君子〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の太上の言及

【上皇】より

…譲位した天皇の称。太上天皇の略。譲位は645年(大化1)皇極天皇が孝徳天皇に皇位を譲ったのに始まり,新帝は姉の皇極に皇祖母尊(すめみおやのみこと)の尊称をたてまつったが,大宝令において〈譲位の帝〉の尊称を太上天皇と定めた。…

※「太上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android