太郎代浜村(読み)たろだいはまむら

日本歴史地名大系 「太郎代浜村」の解説

太郎代浜村
たろだいはまむら

[現在地名]新潟市太郎代

島見浜しまみはま村の東に接し、日本海に面する砂丘上に立地。東は亀塚浜かめづかはま(現北蒲原郡聖籠町)。源義家の弟加茂次郎義綱が黒鳥兵衛を討伐したという伝承は各地に残るが、義綱の重臣斎藤太郎太夫が当地を治めたことから太郎太夫浜と称し、転訛して太郎代浜になったという。近世を通じて新発田藩領で、東西に北国浜街道が通るほか、当村から新発田しばた城下への往還も通じていた。慶長三年(一五九八)頃の御領内高付帳(新発田市史資料)に太郎代浜一石九斗一升五合とあり、ほかに塩年貢浦役三石と記される。同一七年の御蔵納同払方帳(同資料)には「太郎太夫浜」ほど役五斗五升とある。正保国絵図および寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では高五石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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