塔婆(読み)トウバ

デジタル大辞泉 「塔婆」の意味・読み・例文・類語

とうば〔タフバ〕【塔婆】

卒塔婆そとうば」の略。→卒塔婆そとば

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精選版 日本国語大辞典 「塔婆」の意味・読み・例文・類語

とうば タフバ【塔婆】

〘名〙
仏舎利を安置する建造物。また、供養報恩などのために建立する塔。卒都婆塔廟。塔。
今昔(1120頃か)一三「或は塔婆を起、堂舎を造る者无限し」 〔釈氏要覧‐下〕
② 供養のため墓に立てる上部の塔形をした細長い平板梵字戒名などを書く。卒都婆。板塔婆。また、広く墓。墓標
仮名草子・片仮名本因果物語(1661)上「幽霊夢中に僧に告て、塔婆(トウバ)を書直す事」

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「塔婆」の解説

塔婆
とうば

梵語スツーパ(stūpa)に由来する塔の総称。一般にはソトバとよばれ,卒塔婆・率塔婆・卒都婆とも書く。塔婆はその省略形。浮図・浮屠(ふと)ともよぶ。本来は仏舎利を埋蔵する施設の意だが,供養・祈願・報恩の施設も塔婆と総称した。材質から木製・石製,まれに金属製のものに分類され,形から,層塔・宝塔・多宝塔・宝篋印塔(ほうきょういんとう)・五輪塔・板碑・笠塔婆無縫塔(むほうとう)(卵塔(らんとう))・石幢(せきどう)およびこれらの変形に分類できる。建立の目的から,埋葬地に建立される墓塔,詣墓(まいりばか)のような埋葬地ではない場所に建立される供養塔,年忌供養のときに建立される石塔あるいは板塔婆,また祈願や報恩のために建立された塔などに分類できる。

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改訂新版 世界大百科事典 「塔婆」の意味・わかりやすい解説

塔婆 (とうば)

卒塔婆(そとば)

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百科事典マイペディア 「塔婆」の意味・わかりやすい解説

塔婆【とうば】

卒塔婆(そとば)

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普及版 字通 「塔婆」の読み・字形・画数・意味

【塔婆】とうば

そとば。

字通「塔」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「塔婆」の解説

塔婆 (トウバ)

動物。サカタザメ科の海水魚の総称。サカタザメの別称

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塔婆」の意味・わかりやすい解説

塔婆
とうば

ストゥーパ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の塔婆の言及

【ストゥーパ】より

…釈迦の遺骨を納めた聖建造物。パーリ語でトゥーパthūpa,中国や日本では窣堵波,卒塔婆(そとば),塔婆,塔,浮図(ふと)などといい,スリランカではダーガバdāgaba(遺骨を納める所を意味するdhātugabbhaの転訛)とも呼ぶ。また礼拝対象一般を指すチャイティヤと同義とされることもある。…

【卒塔婆】より

…卒都婆,率都婆などとも書く。語源的には釈迦仏の遺骨を収めた仏塔であるストゥーパが漢訳されたもので,広義には三重塔,五重塔,十三重塔などの塔や五輪石塔などをも指すが,今日一般に用いる卒塔婆の意は木製の塔婆を指す。木製卒塔婆には角塔婆,板塔婆,経木(へぎ)塔婆の別がある。…

※「塔婆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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