デジタル大辞泉 「閃光」の意味・読み・例文・類語 せん‐こう〔‐クワウ〕【×閃光】 1 瞬間的に発する光。「雷鳴とともに閃光が走る」2 鉱物中に一定方向に配列した微細な含有物などによって起こる特殊な色彩効果。[類語]一閃・閃き・スパーク・フラッシュ・ストロボ・光・明かり・灯・灯火・ともし火・輝き・煌きらめき・光線・光明こうみょう・光輝こうき・光耀こうよう・光彩・光芒こうぼう・ライト・明るみ・薄明かり・月明かり・星明かり・雪明かり・川明かり・花明かり・街明かり・窓明かり 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「閃光」の意味・読み・例文・類語 せん‐こう‥クヮウ【閃光】 〘 名詞 〙① 瞬間的にひらめくひかり。ぴかぴかするひかり。[初出の実例]「閃光易レ飛、衆生誰非二石火一乎」(出典:菅家文草(900頃)一一・奉太皇大后令旨、奉為太上天皇御周忌法会願文)「時々閃光を発するは蓋し磨き立てたる槍剣楯鎧の旭日に映じて光を放つものと知られたり」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)② 鉱物中の微細な異物、劈開(へきかい)、繰り返し双晶などのために起こる、特殊な色彩効果。月長石などに見られる。〔英和和英地学字彙(1914)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
岩石学辞典 「閃光」の解説 閃光 長石,輝石,橄欖(かんらん)石などの鉱物が,初生変質的(deuteric)に変化すると,結晶の特定の面に沿って平面状,杆(かん)状,星状の包有物が発達する.これはある特定の角度で投影される光を反射して特別な現象を引き起こし,閃光(schiller)と呼ばれる現象である[Judd : 1885, Spencer : 1930, Winchell & Winchell : 1951].シラー構造はしばしば固溶体分離(exsolution)によって起こる.ドイツ語のschillerは光のきらめきを意味している. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閃光」の意味・わかりやすい解説 閃光せんこうschillerization 鉱物の結晶をある方向から見ると,表面からの反射光でなく,内部からの青白い光を観察することがある。これを閃光という。閃光の見える角度範囲はあまり広くない。これが見える例としては,マイクロパーサイト構造を示すアルカリ長石,古銅輝石などをあげることができる。閃光を呈する理由の一つに,微細な有色鉱物が閃光面に沿って配列されているためということがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by