奥の院(読み)オクノイン

デジタル大辞泉 「奥の院」の意味・読み・例文・類語

おく‐の‐いん〔‐ヰン〕【奥の院】

寺社本堂本殿より奥にあって、開山祖師の霊像神霊などを祭った所。
人目に触れない奥深い所。
女陰をいう俗語

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「奥の院」の意味・わかりやすい解説

奥の院
おくのいん

寺院または神社の奥にあって、ゆかりの深い秘仏もしくは祖師開山を安置する場所、あるいは堂舎のこと。寺院などのなかでもっとも神聖な区域とされ、本堂から離れた後方山上岩窟(がんくつ)内に設けられて、有事の際に備えかつ参拝者の信仰を深くさせる。京都の牛尾(うしのお)山厳法寺(ごんぽうじ)を清水寺(きよみずでら)の奥の院、和歌山県高野山(こうやさん)の弘法大師廟(びょう)を高野山の奥の院と称する。ほかに當麻寺(たいまでら)、唐招提寺(とうしょうだいじ)の奥の院、長野県の戸隠(とがくし)神社の奥社が有名である。

[松本史朗]

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