奪情(読み)ダツジョウ

デジタル大辞泉 「奪情」の意味・読み・例文・類語

だつ‐じょう〔‐ジヤウ〕【奪情】

律令制で、喪に服している人に、役所のつとめにつくように命じること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「奪情」の意味・読み・例文・類語

だつ‐じょう‥ジャウ【奪情】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、喪(も)に服している人に服喪をやめ、出仕することを命ずること。
    1. [初出の実例]「凡遭重服。有奪情従一レ職。並終服。不弔不賀。不宴」(出典令義解(718)儀制)
    2. [その他の文献]〔北史‐李徳林伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「奪情」の読み・字形・画数・意味

【奪情】だつじよう(じやう)

喪中に出仕を命ずる。〔周書、王謙伝〕特に殊を加へ、乃ち國大將軍を授く。禮未だらざるを以て、固辭して拜せず。高手詔し、(つ)がしむ。

字通「奪」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の奪情の言及

【葬制】より

…服喪の期間がいちばん長いのは父母のための3年間であるが,その間,士大夫は公的な官職から退く。ただ国家に大事のあるときは,〈奪情〉といい,黒い麻布を首または胸につけて(墨絰(ぼくてつ))出仕した。3年喪の間には,13ヵ月の祭〈小祥〉,25ヵ月の祭〈大祥〉,27ヵ月の祭〈禫〉がある。…

※「奪情」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む