如何許り(読み)イカバカリ

デジタル大辞泉 「如何許り」の意味・読み・例文・類語

いか‐ばかり【如許り】

[副]どれくらい。どれほど。「悲しみは如何許りかと思いやる」
[類語]どれ程幾らいくばくいか程

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如何許り」の意味・読み・例文・類語

いか‐ばかり【如何許・若箇・何計】

  1. 〘 副詞 〙
  2. ( 疑問・推量文において ) 物事状態程度分量などのはなはだしさ、重さ、多さなどを疑い問い、推測する意を表わす。どれほど。どんなにか。いったいどのくらい。
    1. [初出の実例]「行く船を振り留みかね伊加婆加利(イカバカリ)(こほ)しくありけむ松浦佐用姫(まつらさよひめ)」(出典万葉集(8C後)五・八七五)
    2. 「まいて目に見えぬ御くどく、いかばかりならんと」(出典:古本説話集(1130頃か)四七)
  3. ( 平叙文において ) 程度のはなはだしさを感動的にいう。どれほどかまあ。たいそう。非常に。
    1. [初出の実例]「いかばかりいつかしき御中に」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

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