如来堂村(読み)によらいどうむら

日本歴史地名大系 「如来堂村」の解説

如来堂村
によらいどうむら

[現在地名]桐生市相生町あいおいちよう一丁目

渡良瀬川右岸の大間々おおまま扇状地上に位置。西は新田につた阿佐美あざみ(現笠懸村)、南は上広沢かみひろさわ村、北は下新田しもしんでん村に接し、東の渡良瀬川対岸新宿しんしゆく村。広沢用水が通る。古くはあざみ村と称したが、元久二年(一二〇五)園田成家が京都から阿弥陀如来像を移すにあたり、一時村の北方の小字桜塚さくらづか阿弥陀堂を建てて安置したことから改称したという(崇禅寺縁起)


如来堂村
によらいどうむら

[現在地名]会津若松市神指町こうざしまち中四合なかしごう

阿賀川東岸にあり、西の対岸は蟹川かにかわ(現北会津村)、北は神指村、南は小見おみ村。昔村の南に阿弥陀堂があったための村名で、もとは阿賀川対岸にあって下荒井しもあらい(現北会津村)の端村であったが、いつの頃か格村となり、寛永一三年(一六三六)の大洪水で現在地に移った(新編会津風土記)。「会津旧事雑考」に「寛永十三丙子如来堂村移于神指城郭内」と記され、廃棄されていた神指城跡の郭内に移ったことがわかる。寛文六年(一六六六)の「会津風土記」に村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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