日本歴史地名大系 「妙泉寺跡」の解説 妙泉寺跡みようせんじあと 岩手県:遠野市妙泉寺村妙泉寺跡[現在地名]遠野市附馬牛町上附馬牛 大出早池峰(はやちね)山(一九一三・六メートル)の前山の薬師(やくし)岳(一六四四・九メートル)南麓にあった早池峰大権現の別当寺。同じく別当寺の岳(たけ)妙泉寺(現稗貫郡大迫町早池峰神社)に対して遠野妙泉寺とよばれ、盛岡永福(えいふく)寺末であった。明治初年の神仏分離で廃寺となり、早池峰神社と改称。同社は祭神早池峰大権現・瀬織津姫命。旧村社。伝えによると、大同元年(八〇六)来内(らいない)の猟師藤蔵が早池峰山頂で権現の霊威を感得して発心し、山道を開いて山頂に一宇を建立して神霊を祀った。藤蔵は大出(おおいで)に移って普賢坊と号する。長男の長円坊は承和一四年(八四七)山頂に若宮を建て、本宮の神霊を移して本宮には弥陀三尊を安置した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by