妻帯(読み)サイタイ

精選版 日本国語大辞典 「妻帯」の意味・読み・例文・類語

さい‐たい【妻帯・妻対】

  1. 〘 名詞 〙 妻を持つこと。また、妻を持っていること。
    1. [初出の実例]「元是白衣止住坊也、剰妻帯輩令居住云々」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明七年(1475)二月二二日)
    2. 「こっちは博学大才肉食妻帯(サイタイ)だ」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の妻帯の言及

【僧】より

… ところで,いつの時代も国家や教団が僧の生活についてきびしく禁じたのは,殺害や盗みや財産横領などの犯罪行為,武力の行使といった俗法にふれることのほか,仏法の禁ずる姦淫の問題があった。すでに平安中期のころ,清僧(せいそう)は少なく,女犯妻帯の僧が多くなった。すなわち,大寺院では組織の分化がすすみ,衆徒大衆(しゆとだいしゆう)と総称される堂衆(どうしゆう)や行人(ぎようにん)などの下級の僧侶集団が形成され,彼らは妻子を養い,武力をもち,ときには荘園の経営や物資の輸送や商行為まで営むようになり,寺院の周辺や山麓の里は彼らの集住する拠点となって繁栄した。…

※「妻帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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