姉様被(読み)あねさんかぶり

精選版 日本国語大辞典 「姉様被」の意味・読み・例文・類語

あねさん‐かぶり【姉様被】

  1. 〘 名詞 〙 婦人手拭いのかぶり方の一つ。手拭いの中央を額にあて、その両端左右から後ろへまわして、一方の端をさらに頭へのせてはさむかぶり方。あねかぶり。あねさまかぶり。
    1. 姉様被り〈喜多川歌麿 炊事美人より〉
      姉様被り〈喜多川歌麿 炊事美人より〉
    2. [初出の実例]「花香り、人は出盛る中を、姉様冠(アネサンカブ)りに目鬘(めかづら)して」(出典三人妻(1892)〈尾崎紅葉〉後)

ねえさん‐かぶり【姉様被】

  1. 〘 名詞 〙 婦人の手拭いのかぶり方の一つ。手拭いの中央を額にあて、両端を左右から後ろへ回し、一方の端をさらに頭へのせる。あねさんかぶり。
    1. [初出の実例]「姉(ネヘ)さん被(カブ)りで豆をいったり袋へ入れたりする様子」(出典:落語・角兵衛の婚礼(1891)〈三代目三遊亭円遊〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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