委却(読み)イキャク

デジタル大辞泉 「委却」の意味・読み・例文・類語

い‐きゃく〔ヰ‐〕【委却】

[名](スル)
自分立場や考えを捨てて他にまかせること。
実用せまられて、時好の程度に己れを―した建築である」〈漱石虞美人草
心の重荷を払いのけること。
迫害苦痛を―する為の便法である」〈漱石野分

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「委却」の意味・読み・例文・類語

い‐きゃくヰ‥【委却】

  1. 〘 名詞 〙 自分の考え、立場などを捨てて、他にまかせること。
    1. [初出の実例]「趣味に叶ふと云はんよりは、寧(むし)ろ実用に逼(せま)られて、時好の程度に己れを委却(ヰキャク)した建築である」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む