姚萇(読み)ようちょう(その他表記)Yao Chang; Yao Ch`ang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「姚萇」の意味・わかりやすい解説

姚萇
ようちょう
Yao Chang; Yao Ch`ang

[生]東晋咸和5(330)
[没]建初8(393)
中国,五胡十六国後秦の第1代皇帝 (在位 384~393) 。字は景茂。廟号太祖 (きょう) の姚弋仲 (よくちゅう) の子。かつて前秦の苻堅 (ふけん) のもとにあったが,苻堅が 淝水 (ひすい) で敗れてのち,白雀1 (384) 年陝西北部で自立して大単于万年秦王と称し,ついに苻堅を殺した。建初1 (386) 年長安を都として皇帝の位につき,国を大秦と号した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の姚萇の言及

【秦】より

…南安郡赤亭(甘粛省隴西県)を本拠とする羌族の長姚弋仲(ようよくちゆう)は永嘉の乱を機に勢力を拡大し,前趙,後趙,東晋に臣属した。のちその勢力は前に入ったが,姚弋仲の子姚萇(ようちよう)は前秦の瓦解を機に自立し,苻堅をとらえて長安に即位した。その子の姚興は洛陽を占領し,後涼を併せ,北涼,南涼,西涼を臣属させるなど国威を張ったが,その子姚泓のとき東晋の劉裕に滅ぼされた。…

※「姚萇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む