ライブビュー(読み)らいふひゆう,らいぶびゅー

デジタル大辞泉 「ライブビュー」の意味・読み・例文・類語

ライブ‐ビュー(live view)

主にレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラにおいて、イメージセンサーがとらえた画像背面液晶モニターなどにリアルタイムに表示し、撮影できる機能
[補説]コンパクトデジタルカメラでは一般的な機能。デジタル一眼レフカメラは、構造上、撮影時以外はイメージセンサー上に結像させることが難しいため、特別な機構を必要とする。

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カメラマン写真用語辞典 「ライブビュー」の解説

ライブビュー

 コンパクトデジタルカメラでは 液晶モニター に撮像素子からの出力をリアルタイムで映し出す「ライブビュー」が一般的。しかし、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラでは、ファインダーと液晶モニターは別系統になっていて、いまのところファインダーにライブビューを映し出すことはできない。一方、液晶モニターにライブビューを映し出すためには、ミラーがじゃまになったり、熱ノイズなどの問題があった。  これを最初に解決し、「スルー画」と呼ぶライブビュー表示機能を実現したデジタル一眼レフカメラが富士写真フイルムのFinePix S3 Proである。ミラーをアップし、レンズを通った光を直接、撮像素子(正確にはローパスフィルター面)に当てる。これにより、液晶モニターにライブビュー画像を映し出すことができ、天体撮影あるいはノーファインダー撮影に利用できた。ただし、30秒間、モノクロのみという制限があった。  富士フイルムに続いて、キヤノンがEOS 20Daという天体撮影に特化したデジタル一眼レフカメラでライブビューモードを搭載した。これもミラーアップをして見るものだが、カラー画像になっていた。また、ピントがよくわかるように5倍または10倍の拡大画像を表示できた。  このようにライブビューはあくまで補助的なものだったが、2006(平成18)年1月、オリンパスがE-330を発表して様相は一変した。E-330では、ふたつのライブビューの仕組みを搭載した。ひとつはコンパクトデジタルカメラのように常時(フルタイム)背面にライブビューを映し出す方式で「Aモード」と呼ばれる(右上写真)。これはファインダー画像を写し取る専用のCCDを設け、その画像を背面の液晶モニターに映し出す。これならCCDも小さくて済み、発熱消費電力を抑えられる。さすがに視野率100%とはいかないが、フレーミングには十分。とりわけファインダー確認のしづらい水中撮影などで威力を発揮した。  もうひとつは「Bモード」と呼ばれ、Live MOS撮像素子の画像をそのまま背面液晶モニターに映し出す。視野率は100%だが消費電力が大きくなってしまう。E-330ではこのモードをマニュアルフォーカス時に限定、とくに厳密なピント合わせに威力を発揮できることからマクロライブビュー機能も用意している。任意の部分を約10倍に拡大でき、また方眼グリッドなどのテンプレートも同時に表示できるなど、デジタル一眼レフカメラの撮影スタイルに革新をもたらす機能である。  以後、ニコンやキヤノンなどもライブビューを搭載したデジタル一眼レフカメラを相次いで発売して現在に至っている。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ライブビュー」の解説

ライブビュー

ファインダーではなく、搭載された液晶を見ながら撮影できる機能。多くの一眼レフデジタルカメラでは、ミラーによって露光時にだけ撮像素子に映像が映し出される。ファインダー利用時に映像を電子化し、液晶に表示するのは困難だったので、ファインダーのないコンパクトデジカメだからこそできる機能ではあったが、一眼レフデジカメの敷居を高くしていた。現在のライブビューは、ファインダー部に専用のCCDを設けるなどして実現されている。また、ライブビュー中にもオートフォーカスが効くように、専用のフォーカスセンサーを搭載した機種もあり、AFライブビューと呼ばれる。パナソニックG1は、一眼でありながらファインダー自体を電子化してライブビューを実現している。さらには、常時デジタル化した映像を写し出す機能は、デジタル一眼レフカメラで動画を撮影する機能に結びついている。

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